占いなんて信じられない私でも聞いてしまったお話し

占いなんて信じられない私でも聞いてしまったお話し

誰の周りにも占いにハマる人、というのはいるものだと思います。

それには私の友人も含まれていて、最初は占いの本やウェブサイトなどで自分の運勢やラッキーアイテムなんていうのを調べて一喜一憂している程度でしたが、段々と頼まれてもいないのに周りの人の運勢まで調べ始めたり、ついには自分でタロットなどを始めてしまうまでに至りました。

正直、占いなんてオカルトや心理学の範囲だと思っていた私にとって、少しだけ厄介というか面倒だなぁと思ってしまう相手でした。

それでも悪い人という訳ではなかったのでそれからも付き合いが続いていた友人にある日、一緒に占いに行こうと誘われたのです。

ついに来てしまったかぁ、と思ってしまいましたが、初めてだし費用などは出してくれるということで、我ながら現金なことですが付いていくことにしました。

いざ向かってみると何ともない雑居ビルの一室で、ちょっとしたサインボードが置かれているだけの言われなければ気付かない程度の店舗が待っていて、普通の家のようにチャイムを鳴らすと、ある意味らしさ溢れる怪しげな風体の占い師さんが「いらっしゃいませ~」と微妙に雰囲気と違っているのではないかと思いたくなるお出迎えをしてくれました。

二人で連れ立っていったのですが占い自体は一人ずつということで、楽しみにしていた友人が先に行って私は15分程待たされることに。

しばらくして出てきた友人は何とも嬉しそうにしていて、これは濃いのが来そうだなぁと身構えながら個室に通されると、占い師のお姉さんは開口一番に「あんまり占いとか信じられてない感じですか?」と直球の質問をされました。

私は驚きながらも、「まぁ正直……」と本音で返したところ「ですよねぇ、嘘っぽいですもんね」となんとも明け透けな返事をもらい面食らってしまっていたのですが、まぁちょっとオカルトな悩み相談くらいの気持ちで、と言われてそんな感じなのかと納得しました。

ただ、実際話してみて感じたのは「占い師ってすごいな」という感情でした。

全体的な話の聞き方や広げ方、どんなことを言って欲しいのかを察するのがとても上手で、その中でオカルトっぽいながらも前向きなアドバイスまで貰えて、とても意味のある楽しい時間でした。

15分という時間はあっという間に過ぎ、最後にお礼を伝えると「次回はちゃんとした占いで」と声を掛けられ、占いを信じていなかった私でも、また来てみたいなと思わされてしまいました。

一つの経験として、楽しい出来事だったと今でも思っています。

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